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スキルアップを目指すあなたへ!介護の資格で必要な費用や期間は?実体験も踏まえてご紹介します!

介護のお仕事は無資格未経験の方でも働くことができますが、近年はより専門性を高めるため入社要件を《資格必須》としている事業所も増えてきました。

そこで、今回は認知症介護基礎研修から介護福祉士取得まで、各研修の費用や期間等をご紹介していきます。

実際に私が資格取得に挑戦する際に感じたこともご紹介しますので、皆さまの参考になればと思います。

それでは見ていきましょう!

 

令和3年4月から義務化!「認知症介護基礎研修」について

これまでは資格を持っていなくても、介護施設内で介護福祉士の指示があれば介護業務を行うことができていました。

しかし、超高齢化社会を迎えた日本では介護の専門性を高めるという理由で、令和3年4月より「認知症介護基礎研修」を受講することが義務化されました。

2021年~2023年までは経過措置として受講猶予期間がありますので、無資格の方はその間に受講しましょう!

 

認知症介護基礎研修の概要

◆研修期間

基本的に1日で行われることが多いです。

研修方法はe-ラーニングや集合研修など、各都道府県によって異なりますので確認してみましょう。

 

◆費用

受講費用は3,000円~5,000円程です。

研修の費用はさほど高額ではなく、テキスト代を含めても5000円以内におさまるところが多いです。

各自治体によって異なりますので確認が必要です。

 

◆研修内容

研修の内容は下記の通りです。

  • 認知症の人を取り巻く現状
  • 具体的なケアをする時の判断基準となる考え方
  • 認知症の人を理解するために必要な基礎的知識
  • 認知症ケアの基礎的技術に関する知識と実践上の留意点

認知症介護を行う上で、最も基本的な内容となってますので、内容自体はさほど難しくありません。

 

 

介護の基本を学べる!「介護職員初任者研修」について

かつてはホームヘルパー2級と呼ばれておりましたが、2013年4月から名称が変わり、「介護職員初任者研修」というものになりました。(※以下、初任者研修と呼びます)

初任者研修は、施設の内外問わず介護職として働く上で基本となる知識や技能を習得することを目的とされた資格になります。

この資格が”スキルアップの第一歩”となるわけです!

 

介護職員初任者研修の概要

◆研修期間

初任者研修は、約130時間の研修時間が必要となります。

通学と通信のどちらでも学ぶこともでき、最短1カ月で取得することができます。

とはいえ、1ヶ月間全てを学習時間に費やすことは難しいですよね。

働きながら資格取得を目指す方も多く、資格スクールによって様々なコースが用意されています。

夜間コースや土日コースなど、あなたのライフスタイルに合わせて受講するコースを選ぶと良いでしょう。

 

◆研修費用

初任者研修の費用は5~10万円程で、どの資格スクールや教材を選ぶかによって差が出ます。

また厚生労働省が定めた教育訓練給付制度などを活用するのもいいでしょう。

 

※教育訓練給付制度とは
働く方々の主体的な能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的として、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給されるものです。

 

◆研修内容

カリキュラムは下記の通りです。

  • 職務の理解
  • 介護における尊厳の保持、自立支援
  • 介護の基本
  • 介護、福祉サービスの理解と医療連携
  • 介護におけるコミュニケーション技術
  • 老化の理解
  • 認知症の理解
  • 障害の理解
  • こころとからだのしくみと生活支援
  • 講義のふりかえり

 

専門的な内容も入ってきているので、介護をこれから長く続けたい方にはぜひ受講してほしい資格になります。

 

 

ここまでは取っておきたい「介護福祉士実務者研修」

介護職員初任者研修を修了したら、ステップアップして「介護福祉士実務者研修」の受講が可能になります。(※以下、実務者研修と呼びます)

介護福祉士を視野に視野に入れている方であれば、実務経験に加えて必須の研修になります。

また、実務者研修を取得することでとサービス提供責任者にもなれますので、スキルアップを考えている方はぜひチャレンジしてみましょう。

 

介護福祉士実務者研修の概要

◆研修期間 

実務者研修は、無資格の場合は約450時間、介護職員初任者研修を取得している場合は約320時間の研修時間が必要です。

その他にもヘルパー1級や介護職員基礎研修など、お持ちの資格によって受講を免除される科目があり、研修時間が異なります。

詳しく知りたい方は資格スクールに確認をしてみましょう。

期間についても資格スクールによって異なりますが、おおよそ2カ月~6カ月で設定されている場合が多いです。

 

◆研修費用 

実務者研修の費用は約8万~約16万円程です。

費用も資格の有無、資格の種類によって異なります。

下記にそれぞれのおおよその費用をまとめてみました。

  • 無資格実務経験なし・・・約13~16万円
  • 無資格実務経験あり・・・約10万~12万円
  • 介護職員初任者研修・・・約8万~10万円
  • 介護職員基礎研修 ・・・約5万円

 

介護福祉士実務者研修は無資格未経験でも取得することが出来ますが、これだけ見ると費用が高く感じますよね。

しかし、介護職員初任者研修を取得してから挑戦するよりも、いきなり介護福祉士実務者研修を受講した方が全体の費用を安く抑えられるケースがあります。

今後、介護業界でキャリアアップをしていきたいと考えられている方は、一気に介護福祉士実務者研修にチャレンジしたほうがおすすめです!

また、介護福祉士実務者研修はハローワークの職業訓練受講給付金制度の支給対象です。

活用できる制度はしっかり活用して、自身の強みにしていきましょう。

 

◆研修内容

当然ですが、実務者研修は初任者研修よりも専門的な内容になっています。

  • 人間の尊厳と自立
  • 社会の理解Ⅰ
  • 社会の理解Ⅱ
  • 介護の基本Ⅰ
  • 介護の基本Ⅱ
  • コミュニケーション技術
  • 生活支援技術Ⅰ
  • 生活支援技術Ⅱ
  • 介護過程Ⅰ
  • 介護過程Ⅱ
  • 介護過程Ⅲ
  • 発達と老化の理解Ⅰ
  • 発達と老化の理解Ⅱ
  • 認知症の理解Ⅰ
  • 認知症の理解Ⅱ
  • 障害の理解Ⅰ
  • 障害の理解Ⅱ
  • こころとからだのしくみⅠ
  • こころとからだのしくみⅡ
  • 医療的ケア

 

特徴は”医療的ケア”のカリキュラムがあることです。

医療的ケアのカリキュラムを学習後、実際に医療・介護現場で行われる「実地研修」を行い、《認定特定行為業務従事者登録》を行えば、「喀痰吸引」「経管栄養」などの特定の医療行為を実施することができます。

これらの医療行為ができる介護職員は会社にとっても貴重な人材ですから、ものすごく強みになります!

 

※「認定特定行為業務従事者」の認定を受けていても、事業所が「登録特定行為事業者」の登録を受けていないと、その事業所で喀痰吸引等を行うことはできません。

※「認定特定行為業務従事者」で実施できる医療行為には制限がありますので、医療職と同等の行為を行うことはできません。

 

 

キャリアアップに活かせる!「介護福祉士」

では最後に介護福祉士について見ていきましょう。

介護福祉士は介護系資格の中で唯一の国家資格になります。

介護福祉士を取得できれば将来の選択肢がどんどん増えていきます!

 

介護福祉士の概要

◆受験資格

介護福祉士は初任者研修や実務者研修のように誰でも受けられるものではありません。

一般的に介護福祉士を受験するには、3年以上の実務経験と「実務者研修」の修了が必須となります。

進学で目指す場合は、福祉系の養成施設(大学、短大、専門学校)で定められた課程を学び、介護福祉士国家試験に合格、卒業すると介護福祉士になることが出来ます。

 

◆受験費用 

介護福祉士の受験費用は15,300円です。

それとは別に試験合格後は、登録費用として登録免許税9,000円、登録手数料3,320円が必要になります。

このように、受験費用と登録費用だけ見ると費用はあまりかかりませんが、介護福祉士を受験できるようになるまでに多くの費用、時間、労力がかかります。

そのかわり介護福祉士を取得すれば、介護についての深い知識と技術を持つエキスパートとして活躍することが出来ます。

資格手当や給料面も大きく変わってくるでしょう。

また介護福祉士の取得がゴールではなく、ケアマネや社会福祉士への挑戦など、将来の選択肢もどんどん増えていきますよ!

 

◆介護福祉士の試験内容

介護福祉士の試験内容について簡単にご紹介します。

介護福祉士の試験は、4領域12科目と総合問題を合わせた13科目の範囲から全125問が出題されます。

出題形式は全て選択形式となっています。

出題科目は次の通りです。

  • 人間の尊厳と自立(2問)
  • 人間関係とコミュニケーション(2問)
  • 社会の理解(12問)
  • 介護の基本(10問)
  • コミュニケーション技術(8問)
  • 生活支援技術(26問)
  • 介護過程(8問)
  • 発達と老化の理解(8問)
  • 認知症の理解(10問)
  • 障害の理解(10問)
  • こころとからだのしくみ(12問)
  • 医療的ケア(5問)
  • 総合問題

※()は国試のときの問題数となっています。

 

1問1点の合計125点で、合格基準は総得点の60%程度とされており、問題の難易度により加減した得点が基準になります。

ただし、試験科目の11科目の全てで得点しないと不合格になるので注意が必要です。

 

 

実際に介護福祉士にチャレンジした感想

介護福祉士を目指すには、年単位で勉強時間が必要です。

私は仕事をしながら資格取得に挑戦したので、大変なことも多かったですが、介護福祉士を取得すると介護に望む姿勢や考え方が変わりました。

また、取得前と取得後とでは給与面に大きな違いが出たので、給料UPしたときに改めて「介護福祉士に合格したんだ!」という実感を感じました(笑)

 

勉強をしていくうえで一番大切なのは、無理をしないことです。

問題集を何度も何度も繰り返して、苦手を克服していけばおのずと試験の合格点には達します。

しかし、無理をして体調を崩してしまっては元も子もありません。

また嫌々勉強しても知識が定着せず時間の無駄です。

大事なのは楽しみながら無理なく勉強していくことです!

 

これからの時代は資格を持っているのかそうでないのかでかなりの差が出てきます。

お金も時間も労力もかかりますが、長い目で見ると取得しておいたほうがメリットは多いでしょう。

皆さんもぜひ資格にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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介護福祉士をお持ちの方限定のお仕事もありますので、気になる方は是非お気軽にお問い合わせくださいませ。

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