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似ているようで実は違う!有料老人ホームと高齢者向け住宅の種類と違いについて解説!

老人ホームや介護施設には、目的や入居条件によりさまざまな種類があります。

その中で特別養護老人ホーム、グループホーム、介護老人保健施設などは違いがはっきりしていて比較的わかりやすいのですが、高齢者住宅は種類が多く分かりづらいですよね。

今回はこれらの種類についてご紹介し、それぞれの違いについて解説していきます。
これから転職や就職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

 

高齢者住宅の種類

高齢者住宅は主に

  • 有料老人ホーム
  • 高齢者向け住宅

に分かれています。

さらに、

有料老人ホームは、『介護付き有料老人ホーム』『住宅型有料老人ホーム』に分かれています。
(※地域によっては「健康型有料老人ホーム」というのもあります。)

高齢者向け住宅は、『サービス付き高齢者向け住宅(一般型、介護型)』と『シニア向け分譲マンション』に分かれています。

シニア向け分譲マンションは主にバリアフリーになっている分譲マンションと変わりはありませんので、『介護付き有料老人ホーム』『住宅型有料老人ホーム』『サービス付き高齢者向け住宅(一般形、介護型)』の4つの違いについて見ていきましょう。

 

それぞれの違い

それぞれの違いを一覧にしてみました。
各項目ごとに違いがあることがよく分かります。

 

項目 有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
介護付き 住宅型 一般型 介護型
要介護度:自立 施設による
要介護度:要支援 施設による
要介護度:要介護
入居一時金の費用 0~数億円 0~数千万円 0~数十万円 0~数千万
月額料金の目安
(万円)
15万~35万 15万~35万 10万~30万 15万~40万
食事の提供 あり あり 外部 外部
緊急時の対応 あり あり
普段の
介護サービス
あり あり 外部 あり
介護保険の適応 外部で可 不可 外部で可
看取り 施設による 介護型へ移行 施設によ

 

おさえておきたいポイント

 

入居一時金、月額料金は施設によって大きく異なる。

施設を運営する法人の方針や目的によって、入居一時金や月額料金は大きく異なります。
まるでホテルにいるような雰囲気をモチーフとした高級有料老人ホームや、ご自宅にいるような雰囲気をモチーフにした家庭的な有料老人ホームなど、それぞれの特徴によって費用が変わってきます。

 

サービス内容、入居条件の違い

介護付き有料老人ホームの場合、介護が必要になってからでないと入所することができません。
一方でサービス付き高齢者向け住宅の一般型は、介護認定を受けていなくても入所することができます。

ただし、サ高住の一般型に入居後、体調の悪化や要介護度の進行によりこれ以上の入居が難しいと判断された場合は退去を要求されることもあります。
このようにサービス内容と共に入居できる条件もそれぞれ異なるのです。

 

ハード面の違い

施設の違いによって、居室面積も決められています。
介護付き有料老人ホームの場合は13㎡以上に対し、サ高住の場合には25㎡以上(条件を満たせば18㎡でも可)となっています。

これだけを見ると、有料老人ホームの部屋が狭く感じますが、有料老人ホームはキッチンやトイレ、浴室などが共有となっていることが多く、居住空間はしっかりと確保されています。

一方で、サービス付き高齢者向け住宅は主に高齢者向けの賃貸住宅ですから、マンションの一室を借りるようなイメージになります。
キッチンやトイレ、浴室も部屋の中に設置されているケースが多い為、居室の面積も広めに設定されているのです。

 

老人ホーム、高齢者向け住宅で働きたい!と考えているあなたへ

ここまで有料老人ホームと高齢者向け住宅の4つの種類や違いについて説明してきました。
では、各施設で働くにあたり、向いている人と向いていない人について見ていきましょう。

 

介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームは、介護をすることが多くなってくるので、体を動かして介護をしたい方には達成感を味わえる施設になっています。
ただし、要介護5の方や医療依存度の割合が高い方も入居されているので、入居者の平均介護度が気になる方は施設見学や面接の際に聞いてみるのもいいかもしれません。

 

住宅型有料老人ホーム

住宅型有料老人ホームは、介護を必要としない方から介護が必要な方まで入居されています。
身体介護もしたいけど、会話ができたり入居者の方とのコミュニケーションも楽しみたいという方に最適です。
しかし、介護サービスはお部屋に訪問して行う訪問介護の形になるので、決められた時間しかケアができないことも珍しくありません。

 

サービス付き高齢者向け住宅(一般型)

サ―ビス付き高齢者向け住宅(一般型)は介護施設ではなく、あくまでも高齢者向けの賃貸住宅です。
その為、マンションの管理人のような仕事内容になります。

入居者の方の私生活にはさほど関わることがありませんので、介護がしたい方には不向きです。
お話し相手になったり介護の相談に乗ったり、ケアマネージャーさんに情報を提供したりということで貢献できる施設になっています。

 

サービス付き高齢者向け住宅(介護型)

サービス付き高齢者向け住宅(介護型)の場合、介護が必要な方へその都度サービスを提供します。

中には看取りケアまで対応する施設もあります。
介護がしたい方にとってはやりがいを感じやすい職場になるでしょう。

ただし、介護付き有料老人ホームと同様に介護度が高い方の割合が高い傾向にあるので、気になる方は事前の確認をおすすめします。

今回は一見わかりにくい、有料老人ホームと高齢者向け住宅の違いについて解説してきました。

〇主にはお金の面やハード面での違いが大きく、介護サービスの内容も異なる。
〇有料老人ホームは共有部分が多く、利用者と関わることが多い。
〇サ高住は賃貸マンション。自室で生活が完結できるので管理人のような仕事内容になる。
〇身体介護をしたい方には介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の介護型がおすすめ。
〇体への負担が心配な方には住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の一般型がおすすめ。

有料老人ホームや高齢者向け住宅に興味がある方、転職をお考えの方は、ぜひ介護求人ひろばまでお問い合わせください!

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