2023.10.06
生活相談員ってどんな仕事?資格や仕事内容、やりがいについてご紹介します!
介護職員として働いていると、さらにキャリアアップを目指したいと思ったことはありませんか?
介護職からのステップアップとしてはケアマネジャー、社会福祉士、生活相談員などがあり、選択肢が豊富なのも魅力のひとつですよね。
今回はその中から『生活相談員』についてピックアップし、仕事内容、資格、やりがいについてご紹介していきます!
今後、生活相談員を目指したいと思われている方や、これから就任予定の方はもちろん、生活相談員ってなんだろうという方も、ぜひ最後まで見ていただけたら嬉しいです。
生活相談員とは?
生活相談員とは、その名の通り生活上での相談に乗り、支援や援助をすることが主な業務となります。
主には介護が必要な方やその家族の相談、施設、役所、医療機関等との連絡・調整の窓口を担っています。
介護施設では特養やデイサービス、ショートステイなどに配置されていることが多く、ソーシャルワーカーとも呼ばれています。
介護老人保健施設や特別養護老人ホームでは、100人に利用者に対し1人以上を配置しなければければいけません。
また、デイサービスにおいても生活相談員の配置が必要になります。(※生活相談員の人員配置基準は、自治体によってルールが異なる場合があります)
生活相談員に必要な資格
実は「生活相談員」という資格は無く、生活相談員はあくまでも職種の名称になります。
生活相談員に求められる資格には、下記のようなものがあります。
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
- 介護支援専門員
- 社会福祉主事任用資格
これらの資格には相談技術のカリキュラムが組まれており、生活相談員の仕事に通じるものがあります。
「相談業務」と聞くと、簡単に聞こえますが専門的な知識や技術が必要です。
資格を取得しておくと、施設側も安心して生活相談員業務を任せてくれるでしょう。
ただし、地方自治体によっては実務経験があれば資格がなくとも生活相談員になれるケースもあります。
生活相談員の資格要件はお住いの地域によって異なるので、事前に確認しておくといいでしょう。
生活相談員の仕事内容とは
この章では生活相談員の仕事内容についてご紹介しています。
主な仕事内容は下記になります。
- 利用者やその家族の相談援助
- 多職種、他機関との連携
- 施設内の部署との連携
- 利用者の利用開始と終了、中止などの調整
- 苦情対応の窓口担当
ほとんどが介護を必要とする人や外部の関係機関との架け橋としてのお仕事になっていることが分かります。
では、ひとつずつ解説をしていきます。
利用者やその家族の相談援助
利用者とその家族への相談援助業務は、生活相談員にとっての代表的な仕事のひとつです。
利用者が生活の中で何に困っているか、家族が介護のことでどのような悩みがあるのかなどを把握して、安心して施設での生活ができるようにサポートします。
相談を聞くだけでなく、問題点を見つけて解決していく力が必要になってきます。
自身の経験や知識を活かし、より良い解決方法を導き出さなければいけません。
施設外・他機関との連携
介護職員だけで利用者の方の日々の生活を充実させることは難しいでしょう。
看護師、医師、リハビリ職、セラピスト、ボランティア団体などの協力が必要不可欠です。
このような他の職種との架け橋も生活相談員が担うのです。
事務業務
現場だけでなく、事務的な業務も生活相談のお仕事の一つです。
事務は介護と関係があるの?と思う方もいらっしゃいますが、介護費などの支払いや経済的に支払いが厳しい家庭の事情など、事務と相談して調整を行います。
また軽微な施設の整備(電球交換や車の洗車など)も任せられることもあり、なんでも屋さんのような側面もあります。
利用者の利用開始と終了、中止などの調整
ショートステイや特養への入所の際にいつから入るか、何日間居て、いつ帰るのかなど日程の調整をするのも生活相談員の仕事です。
ショートステイは生活相談員の手腕で収益がプラスになるかどうかが変わってきます。
また日程調整の際には家族だけでなく、ケアマネージャーや外部の福祉サービスとの調整もしていくので、周辺事情をしっかりと把握していないといけない役割となります。
苦情対応の窓口担当
苦情対応も生活相談員のお仕事になることがあります。
利用者やその家族は施設に不満や不安があるときには相談窓口に連絡をします。
生活相談員は日頃から相談相手として関わりを持っているので、本人のことや家族の要望などを把握しており、苦情相談を担当するには適しているのです。
生活相談員のやりがいや向いている人は?
生活相談員の役割は利用者や家族が楽しく安全に生活を送れるように調整することです。
- 自宅では引きこもりがちだった利用者が施設に入所して明るくなった。
- 施設に通うようになって、在宅介護で疲弊していた家族に余裕が持てるようになった。
など利用者や家族にポジティブな変化が現れた時です。
また他の職種と連携が上手くでき、他事業所や専門職から感謝されたときなども達成感を感じることができます。
コミュニケーション能力があり、周りを見ることが得意な方は生活相談員の仕事に向いています。
はじめは生活相談員のお仕事に戸惑う方も多くいらっしゃいます。
失敗を重ね、少しずつ経験を積んでいくうちに生活相談員としての知識や引き出しが広がり、この仕事のおもしろさ、奥深さが分かってくるのです。
生活相談員は決して楽な仕事ではありません。
相談されたことが毎回解決するわけではありませんし、毎月のように困難事例の相談が来ます。
ショートステイの予定繰りも至難の業です。
しかし経験を積み重ねることで、利用者や家族、他部署の職員、他の専門職から慕われ、やりがいや達成感を感じられるのも事実です。
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